こないだ、ディズニーChでアニメ映画版の「アナスタシア」(’97年制作)をやった。

観たのは今回が初めてだけど、この悪役、今やボニーMの曲を始め色々とネタにされまくっているあの「ラスプーチン」が、ぶっちゃけ、今回どんな風にネタにされるのかが気になった、というのもあって、観たw

内容としては、ロシア革命で崩壊したロマノフ朝の生き残り、アナスターシャ・ニコラエヴァが、既に死んでいるラスプーチンの亡霊に追われながらパリへ逃げる、というものだけど、逆にレーニンとかは一切出番がない。

ロマノフ朝の崩壊は、ラスプーチンがかけた呪いによって民衆が革命を起こし、ラスプーチンはその中で足元の氷が割れて川底へ落ちて溺れる、という風に描かれる。まぁ、因果関係としては強ち間違いではないけどねw


・しかし、今回メインに話したいのは、こうした”革命によって倒された王家の生き残りとして逃亡する王女”の話が、最近読み始めたハンガリーの小説にもある、ということ。

それが、ハンガリー文学を代表する19世紀の作家ヨーカイ・モールが書いた「名もなき城」。

こちらは、日本では「ベルばら」を始めとした様々な作品からよく知られているフランス革命が題材(←実際、ヨーカイ氏の作品にはデュマの影響が結構見られる)で、殺されたルイ16世とマリー・アントワネットの娘である「マリー王女」を、既にトップの座を手に入れたナポレオンから匿うべく、ハンガリーへ逃亡する番人の話。

このマリー王女は、実際にルイ16世とマリー・アントワネットの子供の中で唯一生き延びた「マリー=テーレズ=シャルロット」を髣髴させるけれど、実在した彼女よりも10年くらい若く、ナポレオンが皇帝の座にいる地点でもまだ10代、というフィクションを含んだ設定でもある(←というか、日本だと、ベルばらにしてもラ・セーヌにしても、このマリー=テーレズ=シャルロット王女の中の人がハデーニャさんのようで、ウケたw)

それで、一味はパリから、王女を匿うのに最適と言われたハンガリーへ逃げ、そこで、湖に浮かぶ島に建つ「名もなき城」を借り、そこに籠って周囲の住民との接触も極力避けながら、「謎の人物」として暮らし始める。
それでは返って怪しいと思われるでしょうけど、そもそも彼らが何故ハンガリーを選んだのか、というと、この小説によれば、当時のハンガリーには「秩序があれど警察はない」というものだった。
確かに、1800年前後のハンガリーは、オーストリアの支配下ではあるけど、植民地ではなく、ある程度独自の政治が認められた曖昧なもので、治安が乱れているわけでもないけど、かといって他国のスパイが簡単に探れるわけでもない、という状況だった。

実際、それ以前のオーストリア皇帝(マリー・アントワネットの兄でもある)ヨーゼフ2世は、掟だけ作ってウィーンからハンガリー統治を任せていたが、死ぬ直前に全てを取り消し、ハンガリーでも国会の結成が再び認められた。
しかしながら、後のフランス革命が新たな権力争いを生み、返って封建制度の強化に繋がったわけだが、それがヨーロッパ中に伝染して、最後の神聖ローマ皇帝フランツ2世は、娘をナポレオンと結婚させてフランスとの平和を保つ一方、またハンガリー国会を解散させた。

その曖昧な20年間が、この「名もなき城」の話。
今はまだ半分までしか読んでいないけど、誰とも接触しようとしない、”伯爵”とだけ名乗る王女の番人に対して、終に居所を突き止めたフランス政府の女スパイが、法的には近づけない中巧みなトリックで暴こうとしている姿が描かれる。
(そもそも、パリにいた地点で、王女を匿っていた家を突き止めたのが、幼女が雪の中で迷子になって、”住所も名前もわからない”状態を、王女の番人たちが見つけ、可哀そうだと思い家まで連れて行ったら、その幼女すら、スパイ一味だというグロい話だけど・・・^^;)

メインの舞台は、ハンガリー北西のフェルテー湖(今では殆どがオーストリア領)で、そこには、ネッシーじゃないけど、”ハニ・イシュトーク”という名の半漁人が住んでいるという伝説は実際に昔からある。この小説では、そのハニさんも、女スパイに雇われた一人が演じて騒ぎを起こすようだけど、同時に番人に対して色気でも迫ろうとするこのスパイ、まさに「ハニー・トラップ」というダジャレに繋がりそうな;
↑まあ、”半漁人のハニさん”という地点で、自分はシェルブラなよし美先生を思い浮かべるけど(謎)

・・・だけど、読んでいて思うのは、これなら日本でアニメ化できそうじゃないかな、と。
最近は昔のアニメのリメイクが多いけど、ベルばらとかリメイクしたら、(実際、ナポレオンの生涯を描いた話等、続編が複数存在するらしいが)、その「続編」の一つとして、「名もなき城」が使えそうな予感。
ぶっちゃけ、日本の「世界名作劇場」のようなアニメシリーズに、ハンガリー文学作品を加える、という考えは昔からあるけど、良い案が中々出てこなかった。


・しかし、「アナスタシア」と「名もなき城」の共通点から思った^^;
成るべく「奴」のことはもう書きたくないけど、警戒心が強すぎて書かざるを得ない;↓

凡そ200年前のフランス革命、100年前のロシア革命、そうなると、今日から丁度11年前のあの事件のことも思えば、この20世紀と21世紀の変わり目にも、何か恐ろしい異変が起こりそうだ。
ぶっちゃけ、橋下が公務員を削減していく姿は、フランス革命のロベスピエールに通じるものもあれば、奴の野望はまるでナポレオン^^;
でもって、100年前のロシアで、ラスプーチンみたいな詐欺師が影響力を持つようになれたのは、当時、呪いやたたりを信じ込む者が極めて多かった故。
それに対して、現代の日本では信仰を疎かにし、何でも科学や、心や感情を無視した理屈、人工的な考えで解決しようとする「不自然崇拝」が主流、ブームに操られた”信念”がころころ変わる人はそうした「信念が無い」状態を盲信し、ドラえもんのスネ夫のような腐った行き方も「世渡り上手」と賛美してしまう奴が出るほど道徳観に欠けている現状の中、それを利用している橋下は、人が「良心」や「自律」ではなく「命令」で動き、狡賢い輩がその命令すらを裏で避けて成功しているという邪教のリーダーとして、「近代のラスプーチン」と言えるのかもしれぬ;

つまり、(私が想像力豊かすぎるかもしれないけど)、奴をこのまま出しゃばらせれば、その内、
愛子さまがこの時代のマリー=テレーズ=シャルロットやアナスターシャ=ニコラエヴァになる、という状況もありえなくない^^;
2012.09.11 Tue l 日記 l Comments (0) Trackbacks (0) l top

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